前回「日本は(ほとんど)戦争をしない国」と書きました。2000年のスパンで見ればそうかもしれません。ところが先のアジア・太平洋戦争の傷跡がアジア各国にあちこち残っているため、日本は好戦的で野蛮な国だと思われているだろうことは残念なことです。
台湾・ベトナム・インドネシア、等々は比較的「親日的」だと聞きますが、中華人民共和国、韓国、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)は反日勢力が大勢います。
古代、日本にとって世界とは中国東海岸と朝鮮半島の周辺でした。日本・中国・朝鮮各国の3者の中での序列は、中国・朝鮮にとっては、中国>朝鮮>日本、という認識だったと思います。朝鮮は中国に朝貢しており中国の子分だが、日本は朝貢もしてない、化外の地、つまり何が住んでいるかわからないような野蛮な国、ということです。
ところが日本側の認識は、中国>日本>朝鮮だったと思われます。中国ほど大国ではないし文化も劣っていたが一応は自立して独立を保っていたし、中国の属国である朝鮮よりは上だろう、というような。
日本がいち早く近代化に成功すると、今度は中国を抜いた、日本がアジアの盟主だ、という感覚だったでしょう。日本>中国>朝鮮、でしょうか。
そんな意識のズレが数々の不幸な出来事の遠因であり、その後の日本に対する悪感情の原因だとすれば、不幸なことです。
メーカの技術者から経営者に転身した筆者が、ひょんなことから学生時代に嫌いで苦手だった日本史・世界史をコツコツ勉強し始めました。その成果や歴史について思うところを脈絡なく書き綴ります。
2018年8月31日金曜日
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アジアからの視線、視点
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