私の場合、日本史と世界史を体系的に学んだのは高校時代が唯一の経験です。日本史・世界史とも、今にして思えばその講義の内容の深さから相当な学識を持った教師から学んだはずなのですが、その内容はあまり頭に残っていません。
社会人になり、書籍や映像などの各種メディアから断片的な情報を仕入れるのみとなりましたが、そこで学んだのは、歴史というものは一つではなく、知識の幅広さ・深さやその立場によって捉え方が相当に変わる、というものです。
例えば明治維新は「勝てば官軍」の言葉通り、薩長側に立つ人は明治政府を正当化するし、旧幕府軍、特に会津藩由来の人々には未だに戊辰戦争の遺恨が残っているようです。
また、アジア・太平洋戦争を、日本はアジア各国を侵略した悪者だったと捉える人もいれば、欧米支配からアジアを解放した戦争と捉える人もいます。
これらは立場による歴史の捉え方の違いです。
もう一つ思うのは、専門家がその保身のためとしか思えないようなやたら細かなことにこだわって、歴史を社会人の一般教養として大雑把に捉えたい人が近寄り難い学問にしているのではないかと感じています。
というわけで、容易には理解できなくても良しとするような人の言うことより、大勢に容易に理解してもらうことにモチベーションを持つ予備校講師の説明が一番わかりやすく、立場もニュートラルではないかと感じています。
嘘だと思ったらYouTubeで開設されている日本史世界史のチャンネルを見てみてください。
メーカの技術者から経営者に転身した筆者が、ひょんなことから学生時代に嫌いで苦手だった日本史・世界史をコツコツ勉強し始めました。その成果や歴史について思うところを脈絡なく書き綴ります。
2018年8月13日月曜日
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アジアからの視線、視点
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