今現在、世界各国の元首(日本は国民統合の象徴ということになっている)の敬称でEmperor=皇帝(日本は天皇)を名乗れるのは日本の天皇だけだそうである。よって英国エリザベス女王(Queen)が日本の天皇に謁見したとき膝をついて頭を下げているところを見たことがある。オバマ前大統領も頭を下げていた。トランプ大統領は側近の忠告を受けたのか下げなかったけど。
「皇帝」とは「王(女王)」の上に立つ存在であるが、今や植民地もない日本がなぜ「皇帝(天皇)」を名乗れるのか?
その昔は「大王(おおきみ)」と呼んでいたそうだが、天武天皇のとき、朝鮮半島の東の一部、新羅を従えていた(と思っていた)時期に「天皇」の呼称に変えたようである。それがそのまま今まで続いている。
専門家ではない素人の思い込みと思ってもらって良いですが、当時から小華夷思想つまり、大唐帝国を中心とする華夷思想に対抗して、日本が中心で朝鮮半島の一部を従えている、という意識がその頃にはあったのでしょう。
以前、韓国の新聞を見たことがありますが、日本の天皇のことを「日王」と称しており、これは「日本は韓国の上ではないぞ」と言いたいようで、天皇に対して失礼なことではありますが、心情的にはわからなくもない、と言ったところでしょうか。
メーカの技術者から経営者に転身した筆者が、ひょんなことから学生時代に嫌いで苦手だった日本史・世界史をコツコツ勉強し始めました。その成果や歴史について思うところを脈絡なく書き綴ります。
2018年9月9日日曜日
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