今日は早朝から録画してあったNHKの「英雄たちの選択」を見ました。
今回は石田三成の軍師だった島左近の回です。私は大垣市の生まれなのですが、今日まで関ヶ原の合戦の前哨戦である「杭瀬川の戦い」を知りませんでした。ここでは西軍が勝利していたんですね。家康がこれ以上被害が拡大しないように必死で止めた、という話もあるそうです。
今回の番組で島左近の「選択」は、杭瀬川の戦いで東軍に勝利した島左近は、その勢いに乗じて「家康本陣に夜襲をかけるか」、「関ヶ原に転進するか」でした。
実際には後者を選択して半日で決着、西軍が敗北するわけですが、実は前者が西軍が万に一つ勝利する大チャンスだったのではないか、というのが出演者の大勢の意見でした。
磯田さんがいいまとめをしていました。「準備・蓄積タイプの人間は、チャンス追求・臨機応変が得意なタイプの人の意見を聞きにくい」。もちろん前者が三成、後者が左近なわけですが、ビジネスの世界でもよくある話だと思いました。
平時なら完璧なお膳立てを準備万端整える人間の方が重視され出世もするのでしょうが、乱世で世の中がどう動くのか完璧な予測ができない場合は、一縷のチャンスが見えたら信じた道をがむしゃらに進んだ方が良い結果が得られることもある、という教訓なのかもしれません。
メーカの技術者から経営者に転身した筆者が、ひょんなことから学生時代に嫌いで苦手だった日本史・世界史をコツコツ勉強し始めました。その成果や歴史について思うところを脈絡なく書き綴ります。
2018年9月7日金曜日
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