2018年8月11日土曜日

なぜ世界史はとっつきにくいか

世界史の勉強を妨げる要因には幾つかあると思います。

1)把握するべき地理の範囲が広い

日本史に比べて、把握しないといけない領域が広大で、普通の人は行ったことがない土地ばかりですからまず想像がつきません。歳を重ねて、映画やニュースや外国人との交流その他で少しずつ蓄積して来た知識が増えて来て、逆に深く知りたい、と思うようになりました。

2)日本はほぼ単一民族、2千年以上前から統一国家、海に囲まれた国土、ほぼ同じ言語

日本人がそうでない地域や人々を理解するのが難しい。日本は島国なので領土紛争といっても限定されるが、ユーラシア大陸は領土の取った取られたを延々とやっている。日本の戦国時代を想像すればいいのかもしれないが。

3)宗教とその対立がわかりにくく想像できない

日本人には仏教と神道が身近ですが、一神教のキリスト教やイスラム教の教義がよくわかりません。仏教や神道のうちわ同士で紛争したことなど私は聞いたことがありませんが(歴史的にはあったとしても)、一神教はそれらが成立してから未だに紛争の元になっていることが想像しづらい。ローマ法王と王様との権力争い、キリスト教とイスラム教の戦い、などが歴史上の出来事の肝になっていることを想像しながら歴史上の人物を覚えないと行けない。

これらの違いを少しずつ意識すれば複雑で難解で膨大な世界史を少しずつ解きほぐすことができるのではないかと思います。



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