毎年のことだがこの時期はNHKスペシャルでアジア・太平洋戦争関連の特集が続く。今回は満州とソ連・モンゴルとの国境で起きた紛争、ノモンハン事件についてであった。詳しくは書籍が出ているし研究者がいるので感想だけ述べる。
関東軍が越境爆撃を中央の承認を取らず勝手に行ったとか、ソ連が戦車など圧倒的な戦力を続々戦地に送り込んでいることを知りながら歩兵中心で戦おうとしている現場には伝わってないとか、現場の判断で撤退したり捕虜になった人間の自決を促すとか(それが後の太平洋戦争末期の民間人への自決強要に繋がる)、、、、要するにめちゃめちゃ。
特に気になるのが、その敗戦の2年後、太平洋戦争に突入、つまり何の反省もなく、同じような圧倒的な戦力差で無謀にも開戦して日本を奈落の底に突き落としたことである。
現場の暴走を止められず、上の誰も責任を取らない組織、理屈より精神論だけで乗り切ろうとする狂気、が怖い。
メーカの技術者から経営者に転身した筆者が、ひょんなことから学生時代に嫌いで苦手だった日本史・世界史をコツコツ勉強し始めました。その成果や歴史について思うところを脈絡なく書き綴ります。
2018年8月18日土曜日
登録:
コメントの投稿 (Atom)
アジアからの視線、視点
昨日東京出張の際に、駅ナカの書店で偶然見かけて即買いしました。 高校レベルの日本史、世界史を勉強してても、インドネシア、フィリピン、ビルマ、マレーシア・シンガポール、タイ、インド等々の歴史はほとんど知ることができません。特に太平洋戦争で関わりが深かった(要するに迷惑も掛けたし...
-
昨日東京出張の際に、駅ナカの書店で偶然見かけて即買いしました。 高校レベルの日本史、世界史を勉強してても、インドネシア、フィリピン、ビルマ、マレーシア・シンガポール、タイ、インド等々の歴史はほとんど知ることができません。特に太平洋戦争で関わりが深かった(要するに迷惑も掛けたし...
-
歴史に関する書籍を読んでいて若干違和感を覚えるのは、物証、仮説、私論、定説、史実、等々がごちゃごちゃに書かれている印象を持つからです。中には丁寧にそれらを分けて解説してくれている書物もあるのですが、事実と間違えそうな怪しげな私論も紛れていないとは断定できないので読むほうが注意しな...
-
NHKの英雄たちの選択という番組で佐賀藩主 鍋島閑叟という人物を知った。 藩主にして優秀な技術者。最新式の武器を国産化したが薩長土の雄藩連合には加わらなかった。最後は新政府に参加して戊辰戦争の終結を早めることにはなるが。 政治の主導権を一時的に握るよりは革命成功後の殖産興...
0 件のコメント:
コメントを投稿