私は母は満州にいたと書きました。長野に満蒙開拓団の記念館があると聞いて先日行ってきました。記念館で得られた情報はなかなか衝撃的なものでした。母は開拓団ではなく、その養父が学校の教師の仕事で渡ったのですが、展示内容は記憶にあるものがたくさんあったようです。
そこで知ったのは、1945.8.9のソ連侵攻時、満州そしてそこに住む日本人を守るべき関東軍は既に南に逃げており、暮らしていた日本人たちは丸腰だったという事実です。日本政府、そして日本軍はソ連侵攻を予知できる立場でありながら日本人を見殺しにしたのです。生き延びた日本人も男性はシベリアに連れて行かれたり、女性は辱めを受けたり、乳幼児は現地の中国人に泣く泣く渡して逃げた結果残留孤児になったり、悲惨な目にあった人が多かったと聞きます。
母は当時子供だったし詳しいことは話しませんが、私が政府を心の底からは信じられない理由がここにあります。
満蒙開拓平和記念館
メーカの技術者から経営者に転身した筆者が、ひょんなことから学生時代に嫌いで苦手だった日本史・世界史をコツコツ勉強し始めました。その成果や歴史について思うところを脈絡なく書き綴ります。
2018年8月11日土曜日
登録:
コメントの投稿 (Atom)
アジアからの視線、視点
昨日東京出張の際に、駅ナカの書店で偶然見かけて即買いしました。 高校レベルの日本史、世界史を勉強してても、インドネシア、フィリピン、ビルマ、マレーシア・シンガポール、タイ、インド等々の歴史はほとんど知ることができません。特に太平洋戦争で関わりが深かった(要するに迷惑も掛けたし...
-
昨日東京出張の際に、駅ナカの書店で偶然見かけて即買いしました。 高校レベルの日本史、世界史を勉強してても、インドネシア、フィリピン、ビルマ、マレーシア・シンガポール、タイ、インド等々の歴史はほとんど知ることができません。特に太平洋戦争で関わりが深かった(要するに迷惑も掛けたし...
-
近所の書店で偶然見つけて即買いしました。日本史の見るだけノートを持っていたので目に入りました。こんな概説本ばかり読んで何が面白いの?と言う感じでしょうが、同じ事象をどう説明しているのか、とか比較するのもなかなか面白いものです。 私は所詮、歴史の専門家にはなれませんから、子供達...
-
歴史を勉強していると、誰と誰がどこで会ってこんな話をしたはずだ、とか、えらく細かいことにこだわる人々がいるのに感心します(公式な会談は記録が残っているから別)。 自分は今更学者になりたいわけでもなく、隣国が日本に対する感情はどこから来ているのか知りたい、とかのニーズには内容が...
0 件のコメント:
コメントを投稿