幕末史は大抵ペリー来航から始まります。それまでロシアなど各国が度々日本近海に現れているにも関わらず、です。そしてその後存在感が薄れてイギリス等々に日本近代化のイニシアティブが移ります。遠いところをわざわざ日本までやって来て苦労して開国させたのに、最後まで日本近代化に手を貸さずに何が目的だったの?と言うのが疑問でした。
捕鯨基地として、薪水を補給したり、漂流者を保護してもらいたい、と言うのもわかりますがそんなことでわざわざ日本まで大西洋周りでやって来るでしょうか?
清との貿易を狙って、日本はその中継基地として考えていたのでしょう。ところが南北戦争が始まって、極東のことに関わっていられなくなった、と言うことのようです。
末端の人間には捕鯨基地とか具体的に分かりやすく主張し、説明するでしょうが、国家の意思としては、イギリス・フランスに遅れを取った新興国のアメリカが太平洋の覇権を狙ってまずはじめに日本にアプローチをかけた、と言うのが合理的に思えます。(物の本によれば、大西洋周りでアジアと交流するにはアメリカはヨーロッパに比べて運賃で負けるが、太平洋航路を開拓すればそれは逆転できるから、だそうな)
「捕鯨基地」のような子供騙しの説明されても頭に入らない。「アメリカは太平洋の覇権を狙っていた」と言ってくれればなるほど、と思えます。
メーカの技術者から経営者に転身した筆者が、ひょんなことから学生時代に嫌いで苦手だった日本史・世界史をコツコツ勉強し始めました。その成果や歴史について思うところを脈絡なく書き綴ります。
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アジアからの視線、視点
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